米ぬかぼかし肥料について

米ぬかぼかし肥を作るよ。

米ぬかに多く含まれるデンプンを好気発酵させると水と二酸化炭素になり、嫌気発酵させると様々な有機酸(乳酸菌・アルコールなど)になるので嫌気発酵でぼかし肥は作る方がいいらしい。

米ぬか(1袋) 14kg:油かす 5kg:貝化石(牡蠣殻石灰)など 4kg:水 7.0ℓ(発酵促進剤0.3㎏) って紹介してるのを見たんだけど、

発酵促進剤は、腐葉土3割とか土着菌で代用できるらしい。 それとか、前に作ったボカシ肥料をちょっと混ぜるとか。

菌はいろんな種類を入れてるといいんだって。
乳酸菌(嫌気発酵)・納豆菌(好気発酵)・土着菌・米ぬか約1キロ・ヨーグルトをカレースプーン3杯・納豆のシートとか。

ぼかし肥料の作り方

3月

ヨモギの新芽を収穫して天恵緑汁を仕込む。 土着菌を収穫する。 海藻を収穫する。 ぼかし肥料の材料を混ぜる。 袋に入れて密閉にして直射日光と雨に当たらない場所で保管する。

6月

腐葉土と混ぜる。(保肥率が高くなる。) 使わない分は天日干しする。 (水分があると発酵する。)

7月

畑に混ぜる。 種まき・植え付けを行う。

堆肥化で重要なことは、炭素率(C/N比とも言い、炭素量と窒素量との比率)と含水率です。 微生物は、有機物に含まれる炭素(炭酸ガス)をエネルギー源として、また窒素をタンパク源として利用し増殖します。 そして、この微生物が生存と増殖を繰り返すことで、窒素や炭素を消耗することでC/N比が低下します。

つまり堆肥化とは、C/N比を下げていくことを意味しています。炭素率は20~30程度、含水率は60%程度が最も適しています。 材料のC/N比を20~40に調整し、仕上がった堆肥が15~20になるのがベスト。(落ち葉30〜50)

菌が呼吸活動を行うため、分解させる発酵は熱を伴う。

米ぬかが無くてもこのサイクルは自然に発生するのですが,米ぬかのように栄養分が豊富で分解しやすい有機物を投入することで細菌が大繁殖して温度が上昇,有機物の分解という変化を短時間で起こすことができます. 米ぬか以外だと糖蜜などが使えますが,米ぬかが手軽で安いです.

発酵(分解)が始まると、はじめに分解しやすい糖やアミノ酸、デンプンから分解が進み、 糸状菌や好気性細菌によって細胞内部に存在するタンパク質などの物質が分解され、その呼吸熱によって発熱が起こります。

次に植物細胞壁の成分であるペクチンの分解が始まります。 その後、糸状菌は50~60度以上になると生息しにくくなり、高温性で好気性の放線菌が増殖してきます。

そして、放線菌が糸状菌が分解できなかったセルロースを分解することで、分解しにくい繊維質などの分解が進みます。(60~70度近くになり,大半の細菌は死滅)

最後に、放線菌の食べるエサがなくなると温度がゆっくり下がり、最も分解しにくいリグニンの分解が始まります。

そうすると乳酸菌など柔らかくなった有機物を分解する細菌が繁殖し,様々な細菌が繁殖して次々に分解されていきます

そして増殖と消滅を繰り返しながら、最後には、多様な微生物相が形成されます。 未熟で偏った状態だと植物に悪影響を及ぼすこともある。

堆肥はペクチン分解菌の増殖が完了した「完熟」以降に施用しなければ危険です。 堆肥の分解途中でペクチン細胞壁)分解菌が増殖し、幼苗の柔らかな細胞壁を溶かし、病原菌が植物に侵入し立枯れが発生する。

↓参考にした記事↓ 米糠発酵のメカニズム: りんたろうとわたし

堆肥ができるまで|深掘!土づくり考|土づくりのススメ|営農PLUS|農業|ヤンマー

米ぬかボカシを作ろう!発酵は嫌気? - saitodev.co

米ぬかボカシを作ろう!発酵は嫌気? - saitodev.co

好気性菌・嫌気性菌_現代農業用語集

米ぬかボカシ肥(ぼかし肥料)の作り方と必要材料 | やまむファーム

ぼかしの仕込み | ひろしまの有機農家 七三農園