「野菜の性格 アイデア栽培」を読んで。

こんにちは🐱 自宅栽培研究員+ママのにゃあです。

今日は、

野菜の性格 アイデア栽培 原産地の育ち方から発想!栽培の常識を覆す34プラン 木嶋利夫 著

を読んだので、ざっくり紹介しようと思います。

この本は、家庭菜園でみんなが育ててそうな野菜について、原産地や育て方を紹介している本です。 基本的な育て方は書いてなくて、基本に加えてこんなやり方をするともっと良くなるよ。って内容になってる。

野菜を1回育てたことのある人が読むと面白い思う。 アイデアというタイトルが示すように、変わり種な方法が紹介されている。

原産地の様子がイラストで紹介されているのがとても良い。 原産地が書かれてるものはよく見るけど、イラストで見るとよりリアルに想像することができる。 この本の一番の見どころだと私は思う。

例えば、サツマイモは肥料がいらないとか言われる。 でも、メキシコの砂丘で乾燥した養分のないところの植物だったから、肥料は要らないって言われると「なるほどね」と納得できる。 さらに、サツマイモの葉っぱに窒素固定菌が一緒に住んでて空気中の窒素を捕まえてサツマイモに送ってる(アゾスピリラム/マメ科のレンゲ並の能力らしい)っていう仕組みを知ると、「窒素をあげるとツルボケする」と言われるのも腑に落ちる。 (だって自分で作ってるんだから、さらにあげたら多過ぎになるよね〜)

イデア栽培でにゃあさんが採用しようと思ったのは ジャガイモの、株を中心に“土のせ栽培” 午前中に葉っぱを摘んで、乾いた午後に土のせをするのがベスト。

ニンジンとダイコンの“間作連続栽培” お互いの害虫回避効果、ニンジンにキアゲハの幼虫が、ダイコンにはアオムシがつきにくくなる。

サツマイモの、養水分をコントロールする“混植栽培” 通路部分で麦を育てて、水分を吸ってもらう。 畝の中に赤紫蘇を混ぜて養分を吸ってもらう。(+コガネムシ・イモムシへの忌避効果)

キャベツ・レタス 収穫後、茎を輪切りにして苗づくり 2〜3個の節があるように切って、育苗ポットに挿すと再び育てることができる。

にゃあの育てたい野菜(備考録) トマト 南米アンデス高地(痩せた岩場、太陽大好き)

ナス インド東部の樹林帯(高温多湿、落ち葉がいっぱいの川沿いだから養分も水もたっぷり)

ピーマン メキシコの砂漠周辺(温度差が激しい乾燥してる痩せた土地)

キュウリ ネパールの照葉樹林帯(温暖湿潤、木に登る)

カボチャ メキシコの砂漠地帯(乾燥した荒地) 籾殻堆肥などを入れて水はけをよくする。元肥は20cm下。

サツマイモ メキシコの砂漠周辺(乾燥して養分がない)

エダマメ 中国北東部の乾燥地帯(痩せた土地。寒い乾燥地帯。雨は少ないが霧が多い。) 痩せすぎた畑では、リン酸(骨粉やバットグノア)をひとつまみ。

ジャガイモ 南米アンデス高地(痩せた土地、斜面)

ハクサイ 中央アジアの草原(乾燥した冷涼地) 周囲の植物を押しのけて生き残ろうとするから、養分をたっぷりあげておく。

キャベツ 地中海沿岸(岸壁の割れ目、潮風で多湿。)

レタス 地中海沿岸から西アジア(乾燥した痩せ地)

ホウレンソウ 中央アジアコーカサス地方(冷涼。痩せた土地) 肥沃な土で育てる。

ダイコン 中国東北部(乾燥した痩せ地、夜露) 葉から水分を吸う。

ニンジン 中央アジア・ヒンズークシ山脈(雨が少ない、肥沃)

ニンニク 中央アジアの草原地帯(水はけがいい、水が豊富) 肥沃な土で育てる。単子葉植物なので米ぬかと相性がいい。

ネギ 中国西部の草原(冷涼で乾燥) ネギの根は酸素の要求量が多く、土の表面に張るので表層部から養水分を吸収する。

他に紹介されてる野菜 ゴーヤ スイカ トウモロコシ オクラ サトイモ インゲン エンドウ ソラマメ ヤマイモ パクチー ブロッコリー シュンギク ミズナ コマツナ ラッキョウ タマネギ

育てたい野菜がきっとあると思います🐱 イラスト付きでやや玄人向けのことが書いてあるから、野菜栽培の沼にハマってる人は手に撮ってみて欲しい1冊。