「育つ土」を作る 家庭菜園の科学 を読んで

こんにちわ🐱 自家栽培研究員+ママのにゃあです^^

今日は、 「育つ土」を作る 家庭菜園の科学 有機物や堆肥をどう活かすか 木嶋利男著

を読んだのでざっくり感想と備忘録をつけようと思う📕

ざっくり内容

この本は何年か畑をやってる人が知ってるような土や野菜の栽培の基礎を、もう少し深掘りしたっていうような内容だった。 勉強してる人が読むと、知らなかったことが書いてある、かも、しれない。 難しい単語が使われてるしイラストも少ないから、初心者が読むには退屈かもしれない。

にゃあが気になったのは「根の役割」と「連作」の記述。

根の役割

根っこと微生物 根っこの先端(生長点)を守ってる根冠細胞ていうのがある。 根冠細胞は、根っこが生長するときに生きたまま剥がれ落ちる(ターンオーバー) また、粘性の高い多糖類のムシゲルという物質を作る力を持っていて根っこから分泌させている。 剥がれた根冠細胞とムシゲルの中や周囲は根圏微生物🦠の生息場所になる。

表皮細胞は、老化して剥がれ落ちると微生物の餌になる。

根っこの養分吸収 吸水根は地中深く伸びていく太い根。 吸肥根は浅いところに広がってる細い毛細根。

窒素は根全体、カリウムは根の先端1/3の部分、リン酸は根毛の先端で吸収される。 リン酸は地上部から3㎝以下になると鉄・マンガン・アルミニウムに固定化されるため移動ができなくなる。 このため、リン酸は地上部3㎝の根毛の先端で吸収される。

連作

特異性のある微生物 野菜ごとに種特異性のある葉面微生物や根圏微生物がいる。 葉っぱが地面に溶け出したり、根っこが老化して剥がれたりすると特異性のある微生物が土に棲みつく。 この特異性のある微生物は、その野菜の残渣を分解する微生物になり次回にその野菜を作る養分を作り出すらしい。

発病衰退現象 同じ土地で同じ野菜を育てると病気が減っていくことを発病衰退現象と言う。 これには2つのパターンがある。 病原菌に対抗する土壌微生物が増えていって病気に強い土になる。 野菜が対抗する遺伝子🧬を組み込み病気に強い種を作る。

発病残渣(トマト萎ちょう病)の鋤き込みの実験 発病残渣を生で鋤き込む・乾燥させて鋤き込む・(畑の外へ)持ち出す 3つの条件での比較したら、生で鋤き込んだ場合は、4回目で発病しなくなったという内容だった。

乾燥した残渣の菌、持ち出したときに残った菌は耐久性をつけるらしい。

感想

にゃあの畑は、連作をして土地と種を長い時間をかけて進化させていく方針にしていた。 けど、その理屈については正直理解が浅かったんだなぁと思った。 生でその畝に残渣を鋤き込むというのをやってみよう。

ヤンマーのコラムでは、植物の体内には病気に抵抗する微生物「エンドファイト」がいて、残根には休眠胞子がいて土に蓄積されるから次に作るときに胞子が起きて攻撃するって書いてあるから、方法は合ってるけど、理由はこの本に書かれていることだけじゃないかもしれない。

固定されたリン酸を落花生(マメ科植物)の根っこは引き剥がして吸収するらしい。 マメ科の後に育てると、リン酸が使える状態になってるって書いてあるけど、根っこの老化して剥がれた細胞とか、残渣に残ってるってことなのかな? マメ科は生で鋤き込むのが良さそうだなぁ。これからそうしてみよう。 野菜育ててるときは鋤き込めないからなぁ。畝の溝に置いておくか、収穫後に鋤き込むかかなぁ。

リンは株元に施肥するのがいいみたい。

参考 根冠のはたらき|植物発生シグナル研究室

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