「自家採種ハンドブック」を読んで②

こんにちは🐱 自宅栽培研究員+ママのにゃあです。

自家採種ハンドブック 「たねとりくらぶ」を始めよう ミシェル・ファントン、ジュード・ファントン 著

を読んで、にゃあが育てたいと思った植物について書いてあったことを書いていこうと思う。(備忘録) ざっくりとね、もっと読みたくなる内容だから、本著を手をとって読んでもらいたい。

キャベツ

Brassica(ケトル語のキャベツ) oleracea(野菜のような) var. capitata(頭をもつ) キャベツは「caboche(古フランス語で頭)」が英語化したもの。 ヨーロッパ南東部の白亜の海岸地方とチャネル諸島(フランスの北にチョコチョコある島、岩に植物が生えてるようなイメージ)が原産地で、17世紀にフランス人探検家ジャック・カルティエ(カナダの名付け親)によってカナダ経由でアメリカに伝えたらしい。 ※日本には1850年代にきて1893年頃から外国人避暑客のために軽井沢で栽培が始まったらしい。 トンカツの付け合わせとして急速に普及していった。

採種用には夏蒔き冬採りのキャベツから採ったほうが良い。

ブロッコリー、カリフラワー、メキャベツ、ケール、コールラビなどと交雑する。 これらの野菜がある場合には、数百m内なら花を切るか、網で覆って虫から隔離する。 自家不和合性だから2株以上(5〜6株くらい)から残すといい。

硬く結球してるときには花を咲かせる茎を出させるために上から十字に葉っぱを切ってあげる。 ※切り口に光が当たらないように外葉を被せておく。 養分を集中させるためにわき芽も切る。(わき芽からできた種は、質が劣ることが)

さやから弾ける前に刈り取って10日くらい乾燥させる。 種を採ったら日陰に2〜3日おくか、半日日に当てて乾燥させる。

種の寿命は4年

ケール

Brassica oleracea var. acephala(結球しない) キャベツの祖先(に近い) 種の寿命は4年

ハクサイ

Brassica campestris(原野生の) L. Var. pekinensis 原産地は中国。ツケナから分化した。 種の寿命は3〜5年

ダイコン/ラディッシュ

Raphanus(早く育つ/ギリシャ語) sativus(栽培/ラテン語) 1250年前には日本に伝来してたらしい。 種の寿命は4年

「ダイコン食べたら葉っぱ干せ」 陰干しにしてカラカラにして保存する。水で戻して湯がいてから味噌汁に入れる。

トマト

Lycopersicon(狼・桃…美しいけれども人を惑わせる/ギリシャ語) lycopersicum 南アメリカでトウモロコシ畑に生えてた雑草だったが、メキシコや中央アメリカで栽培されるようになった。

食べ頃の完熟果からゼリーと種を取り出して2〜3日温かいところに置いておく(発酵させる)。 その後、ゼリーから種を取って乾かす。 斑点細菌病、斑葉細菌病、カイヨウ病などに効果があるらしい。

種の寿命は4年

ナス

Solanum(ナス属の各種(有毒)植物/ラテン語) melongena(果樹から生まれた/ギリシャ語), S. macrocarpon(大きな果実) & S. integrifolium 原産地はインドやビルマ。4世紀に中国へ渡った。 交雑も少しは起こるので隔離すると良い。 種の寿命は条件が良ければ、5年後半分の発芽率。

ピーマン

Capsicum(箱/ラテン語) annuum(一年生の/ラテン語) トウガラシ C.frutescens(低木状の), C.pubescens(軟毛の生えた),C.baccatum,C.annum ボリビア付近から中央アメリカ・南アメリカ各地に広まった(メキシコが原産という説も?)

香辛料がとれるマレー諸島への航路を開拓しようとしていたコロンブスはカリブ諸島でトウガラシに出会った。 目的地に着いたと考えたコロンブスが、住民を「インディアン(インド人)」、トウガラシを「ペッパー(コショウ)」と命名したことが、今日まで尾を引いています。 トウガラシは、16世紀にポルトガル人によってフィリピン諸島に伝えられ、ほどなく香辛料の集散地、中国の長沙や成都へも広がりました。そこでは「舶来のコショウ」と呼ばれました。

ピーマンよりもトウガラシのほうが優性だから、辛いトウガラシができることがある。

キュウリ

Cucumis(キュウリ/ローマ名) sativus(栽培された) インド北部を中心として多様化し、紀元前2世紀には中国・中東にも広まった。

多肥を好み、植え穴や溝に堆肥やボカシをたっぷり入れると良い。 根が地表近くを浅く伸びるから乾燥に弱い。

キュウリ同士でなければ交雑しない。 淡緑色になったら採り、ゼリーと共2〜3日発酵させたのちに7〜10日間乾燥させる。 種の寿命は4年。条件が良ければ10年。

カボチャ

Cucurbita(ウリ類/ラテン語maxima(最大の),moschata(麝香の香りのする),ficifolia(イチジクに似た葉) ニホンカボチャはmoschata(麝香の香りのする)種。 原産地は南アメリカ・中央アメリカ。

隔離に必要な距離は400m。果実がオレンジ色になったら収穫し、2〜3週間追熟させて種を太らせる。 種の寿命は3〜10年。

レタス

Lactuca(ミルク) sativa(栽培) 栽培の起源は、コーカサスアゼルバイジャンおよびグルジア)の温暖な地方、クルドカシミールおよびシベリア。

2〜3m離して採種する。 長く食べれる遺伝子を残すために、とう立ちが遅い株を選んで採種する。

種の寿命は条件がわるいと2〜3年、条件が良ければ10年。

ネギ

Allium(ニンニク/ラテン語) fistulosum(茎が空洞になってる) 中央アジアが原産地。

異品種のネギは300m離して採種する。 6月初旬に穂が熟す。 種の寿命は1年。

ニラ

Allium tuberosum(塊茎性の/ラテン語) 東アジアが原産地。

ニンニク

Allium sativum(栽培される) 中央アジアカザフスタンウズベキスタンおよびトルクメニスタン)の山地。 野生種はウラル山脈南部、ボルガ川カスピ海に注ぐ地方など、ヨーロッパに近い場所でも見つかっている。

ニンジン

Daucus(ニンジン/ラテン語) carota(野生ニンジン/ギリシャ名) 原産地はヨーロッパ、北アフリカアフガニスタン中央アジアといった様々な地域。

秋に掘り上げて地下室などで冬越しさせる。 葉をほとんど切り取って砂に埋める。春に植え直す。 耐寒性の強い品種は寒さで甘みを増すものもある。

品種間の距離を500mとるが、2種類以上のニンジンの開花時期が揃うのは稀。 一番上とその次の枝までの花が良い種になる。

種の寿命は3年。

パセリ

Petroselinum(岩・パセリ/ギリシャ語) crispum(カールした/ラテン語北アフリカから南ヨーロッパコルシカ島地域やポルトガル

種の寿命は1〜3年。

ミツバ

Cryptotaenia(秘密の・ひも リボン/ギリシャ語) japonica(日本の),canadensis(カナダの) 原産地は日本、中国、北アメリカ。 種の寿命は3年。

ホウレンソウ

Spinacia oleracea(野菜の一種/ラテン語) 南西アジア、イランから中国東北区にかけて。

通常の雄、超雄(平均より背が低い)、種をつける雌、雄花と雌花をつける両性、花をつけずによく生長する超雌の5種類がある。 種の寿命は5年後で半分の発芽率。

ダイズ

Glycine(甘い/ギリシャ語) max 5000年以上の昔、中国の野生の原種ツルマメが改良されたものと言われる。

サヤの中で豆がコロコロと鳴り、ほんのちょっとの刺激で弾けるようになったら収穫の時期。 株を刈り取り、4〜5日干して重くて大きい豆を選ぶ。 種の寿命は2〜3年。

ジャガイモ

Solanum(夜の闇/ラテン語) tuberosum(塊茎状のもの) 南アメリカアンデス地方アイルランドの立ち枯れ病で大飢饉になった。

健康な中くらいの芋を種芋に残す。 5〜6℃で芽がで始めるので、1〜2℃で保存するのが無難。

サツマイモ

Ipomoea(ミミズのような/ギリシャ語) batatas(potato/南アメリカ現地語) 南アメリカ西インド諸島が原産地。

干ばつのときのほうが美味しい。

黒班病の予防のためにお湯で消毒する。 葉が7〜8枚ついたら(25㎝くらい)、イモから3㎝くらい上で切って苗にする。 切り取ってから日陰で数日おいてから植え付ける。 植え付け後、1ヶ月は水分が必要ですが、その後は水捌けの良い高畝で育てる。

株ごと乾かして保存する。

ビート

地中海沿岸地方。 種の寿命は4〜6年間。殻ごと撒く。

ルバーブ

チベットやモンゴル、中国東部などのアジアの冷涼な地域。 休眠期に株分けする。

アマランサス

南アメリカの高地原産。 交雑しやすい。成熟間近のものを見つけたら、穂先を紙袋にとりよく振る。 種の寿命は5年。